2017年5月16日火曜日

アスペルガー症候群とハイパーレクシア



昨日の運動会疲れで、今日は一日、ぐったりでした。( ̄。 ̄;)

涼しい曇り空の日に、学校に行って、半日座ってただけなのに、なんでこんなに疲れるんですかね。

若い保護者の方々は、パン食い競争や綱引きなどに積極的に参加してましたけど、あんなことやったら、私(おかーさん)なら、いまごろ完全に寝込んでいます。

そんなわけで、買い物に出たほかは、できるだけ体を休めて、本を読んだりぼーっとしたりして、過ごしていました。



■アスペルガー症候群の方が書いた本をびっくりしながら読んだ


んで、今日一冊通して読んだのは、この本です。


アスペルガーとして楽しく生きる: ―発達障害はよくなります!― Kindle版
吉濱 ツトム (著)
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(2017/5/16現在、Amazon unlimitedに登録されています。)


著者の吉濱ツトムさんは、アスペルガー症候群などの発達障害の人や、その家族に対して、個人セッションで症状緩和のためのトレーニングや指導をされている方だそうです。

ご本人もアスペルガー症候群であり、本書前半では、幼少期からのさまざまなエピソードが紹介されているのですが、それが、かなり、びっくりするような内容になっています。

ユニーク、個性的、エキセントリック、数奇、激烈、滅茶苦茶、限りなくあさっての方向、次の一手は常にナナメ異次元、破局の次にはゴール……



ざっと内容を箇条書きしてみます。

・小学四年までは、普通学級への適応が極めて困難な中機能の自閉症児
・小学四年で交通事故に遭ったのを境目に、アスペルガー症候群の状態にシフト。
・中学までは積極奇異型アスペルガー症候群として、自己中でKYな生徒としてメチャクチャな振る舞いを続ける。
・十代後半には食生活が崩れ、朝ご飯に丼どんぶり一杯の砂糖を食べるなどして、心身がおかしくなる。
・二十歳で腎機能低下を引き起こして、血尿を出し、砂糖をやめる。
・大学時代はスピリチュアルな世界に没頭する。ボランティアで手かざしをする。
・父と殴りあいの末決裂し、勘当される。
・ニートになり、野宿やネットカフェ、友人の家を転々とする。
・陰陽師の修行をする。
・ヒーラーになる。
・偏った食生活と考え方を改め、合理的な方法で健康を取り戻し、社会適応を果たす。


親視点で読んでいると、ハラハラドキドキ、そして「よくぞ自力で、ここまで軌道修正をされたものだ」と、感嘆のため息が出るばかりです。おそろしくポテンシャルの高い方でいらっしゃるのでしょう。

気になる箇所、書き留めたい箇所は、やまほどありましたが、今回は一カ所だけ引用。

今もそうですが、僕は本を一冊買って読むと、それ以上、その著者の本は読みません。次は別の著者の本を読んでいきます。僕にはアスペルガーに加えて多動型ADHDの症状も入っているので、注意があちこちに向かいます。同じ著者の本を何冊も読む前に、別の著者へと浮気してしまうのです。一冊の本をじっくり読むことができません。十冊くらいを机に広げて、一冊の本を十ページ読んだら次、次の本を七、八ページ読んだら今度はこちと、同時に何冊も読んでいきます。そのほうが頭に入りやすいのです。これは一種の過読症で「ハイパーレクシア」と呼ばれる、発達障害によくある症状の一つです。


え……
そうなんですか。( ̄。 ̄;)

私(おかーさん)、だいたいいつも、三冊か四冊か五冊か六冊を、同時に読むんですけど……。

あと、チャットしながらとか。
なんかカキながらとか。

だって、息苦しくなるじゃないですか。
一冊の本を、まっすぐ最初から最後まで読むなんて。

五冊くらいあって、ちょうどいいですよね。(ですよね?)
読んでいると、気になることがたくさんでてくるから、別の本で確かめたくなったりとかしますし。


だから、私のKindle Fireの画面は、途中まで読んだ本が、ずらーーっと並んでいます。だいたい、平行してまとめて読んでます。そんなに素早くよむわけじゃないので、全部読み終わるのには、それなりに時間がかかります。ときどき、読み終わらずに、そのままクラウドに戻しちゃうのもありますけど。

あ、漫画は一冊通して読み終えることが多いです。よそ見するヒマもなく、すぐ読み終わるから。

そして私のPCの画面は、常に窓がどっさり開いていて、それぞれの窓にはタグの花びらがたっぷりくっついていて、たいてい、四つか五つの(それも全く関係のない)作業を、常に並行してやっています。その方が「楽しい」ので、長続きするのです。


まあ、私の場合は、単に移り気なだけのような気もしますね。(゜▽゜*)


ハイパーレクシアについて、もう少し詳しく知りたくて、安直にウィキペディアで調べてみました。


ハイパーレクシア(過読症、Hyperlexia)とは、ディスレクシア(読字障害、dyslexia)と対照的な広汎性発達障害(PDD)で、読み書きの能力が一般の子供より突出しており、低年齢で文字や数字や記号を覚える。
大部分または全てのハイパーレクシアの子供は自閉スペクトラム症に含まれると主張する専門家もいるが、一方で、ハイパーレクシアにおける自閉症の関与は完全にハイパーレクシアのタイプによって異なると主張する専門家もいる。自閉症の子供の5-10% はハイパーレクシアであると推定されている。 
ハイパーレクシアの子供は早熟な読解能力にかかわらず、コミュニケーションに苦労する場合がある。ハイパーレクシアの子供は読解能力の習得は早くても、発話の習得は丸暗記と反復によって行われる。文法を具体例や試行錯誤から習得するのが苦手であり、それにより日常生活に支障がでることもある。言語習得時には単語や文を反復するなどのオウム返しをするであろう。また、多数の語彙を持ち、物や絵を認識できたとしても、それらの言語能力を有効利用できないことが多い。自発言語を欠き、実用的な会話の習得は遅い。ハイパーレクシアの子供は「誰?」、「何?」、「どこ?」、「なぜ?」、「どうして?」といった質問に答えるのことに苦労することが多い。多くの子供が4歳から5歳にかけてコミュニケーション能力は格段に上がるが、ハイパーレクシアの子供とそうでない子供を比べると、ソーシャルスキルの発達で遅れを取り、また子供同士で遊ぶことにあまり興味を示さない。


うーん、これは私(おかーさん)よりも、あだきち君のほうに、当てはまりそうです。

自閉傾向の強い、重度の発達障害である、あだきち君は、自発的な発話がいまでもほとんどありません。会話は困難で、二語文の一往復が精一杯。疑問視疑問文に答えることは、ほぼ不可能。

ですが、読み書きは大好きで、読み慣れた文章や、分かりやすい短文をみながら、質問に答えることは可能です。

あだきち君は、読み書きの能力も、かなり遅れていますので、ハイパーとは言えないかもしれません。それでも、全体的にとても低いと言える言葉の能力のなかで、読み書きだけが、際だって突出しているのは間違いありません。

なので、筆談で意思の疎通ができるようになればいいなと思って、長いこと、手を変え品を変え、練習をつづけているのですが、なかなかうまくいきません。

ここのところ、療育方面の情報をあまり積極的に集めていませんでしたが、研究が進んで、何か良い方法が出てきているのかもしれません。少し気をつけて、探してみることにします。


(ちなみに、今日この本を読み終わるまでの間に、別の本を五冊ほど読みました。全部漫画だったので、全冊読了してます)