2016年4月2日土曜日

四月二日・介護と就労継続支援のこと

息子(十八歳・かなり重い自閉症)の、介護施設通所の初日、無事に終わりました。

息子は、生活介護の枠で入所しました。
朝九時に、私が車で送り届け、午後三時半に迎えに行きます。
お弁当は、施設経由で仕出しを頼みます。一食、500円未満。

一日のカリキュラムというものは、とくに決まっていないようで、その日の通所の方々の様子をみながら、いろいろなことをする感じのようです。

昨日は、午後から近所に散歩に出て、満開の桜を見物したとのこと。


介護で通所している方々には体の不自由な方も多いためか、ほんとうに、ゆったりとしたペースでの生活になるようでした。

作業なども特になく、テレビをみたり、ぬり絵などの娯楽をしたり…。

……これでは、息子、そのうち飽きるだろうなと、思いました。

息子は知的な障害は重いですが、体は人一倍元気で、力もあります。
学校では毎日のようにトレーニングでグラウンドを走っていました。支援事務所の学童でも、ルームランナーを小一時間走るのが日課になっていたと聞きます。

勉強も好きです。言葉はとても遅れていますが、文字の読み書きには、息子なりに自信を持っています。


施設の方々と相談して、息子らしく暮らせるように、「できること」「やること」を作っていく必要があるなと思いました。


とりあえず、勉強道具のようなものを用意して、息子が施設で一人で自習できるよう、工夫してみようと思っています。



同じ施設には、就労継続支援B型の方々も通所しています。ほとんどが、息子の同窓生たちです。
彼らも昨日から通所がはじまり、作業の指導を受けていたようです。


息子は、今年一年は介護で通所しながら、B型に移行できるかどうか、考えていくことになっています。


息子が高校に入ったばかりのころ、この、就労支援B型とかA型とかいうのが、よくわからなくて、ネットでいろいろと調べたものでした。

とりあえず、厚生労働省のサイトに、このように説明があります。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/shurou.html


就労継続支援B型事業
通常の事業所に採用されることが困難であり、雇用契約に基づく就労の困難な者に対して、就労の機会の提供及び生産活動の機会の提供その他の就労に必要な知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の必要な支援を行う。(利用期限・制限なし)

就労の難しい、息子のような子にとっては、ありがたい事業であります。

……にしても、すごい文章ですね、これ。お役所的、というのでしょうか。


「~困難であり~困難な者に対して~の機会の提供および~その他の~の機会の提供~及び~その他の必要の支援を行う」



ラップにして歌いたくなります。( ̄ー ̄;)


雇用契約を結ぶと、下の一覧にあるような最低賃金を保障されます。

地域別最低賃金の全国一覧……厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/minimumichiran/


けれども、障害が重いと、これだけの賃金をもらえるようなお仕事をすることが難しいので、就労支援を受ける…というふうに、私は理解しています。


で、息子のように、さらに障害が重いと、就労支援ではなく、支援学校で、介護での通所を勧められる、というわけです。


このことの経緯については、また機会をあらためて、整理して書いてみようと思います。