お題は「ドラえもん」だったらしい。 |
あだきち君は、介護施設に、日記帳と、漢字練習ノートを持って通っています。
どちらも、小学校のころから使っていた、ジャポニカ学習帳のシリーズです。
日記帳は、一応、私(おかーさん)との交換日記の形式になっています。
朝、私が簡単な文章を書き入れて、あだきち君が、それに答えるような感じで、あとに書き込みします。
先週の木曜日は、こんなやりとりになりました。
5月15日 月
今日は晴れたね。元気に遊んでね。(おかあさん)
今日はこうえんにおさんほにいってきました。
おひるはちくわと
かつとさらた
かほちゃたべました。(原文のママ) (あだきち君)
あだきち君は、濁点を、よく書き忘れます。
耳で聞いて覚えている言葉の場合、濁音と清音の区別がついていない可能性もあります。
自閉症の子には、濁点、半濁点の使い分けが苦手な場合が多いようですが、聞き取りの時点で区別が難しい場合が多いのではないかと、あだきち君の様子を見ていて思います。
以前は、単語の表記については、できるだ正確に、丁寧に覚えてほしくて、言葉の書き取りの練習をたくさんやりました。
学校を卒業してしまってからは、日常のなかで文字を書く機会がずいぶん減ってしまっているためか、清濁の区別が、全般的に、だいぶ甘くなってきています。
そこはちょっと気になりますが、いまは厳密な清濁の区別よりも、もっとたくさん「使える」言葉を覚えてもらって、コミュニケーションのスキルを増やしてくれたらなあと思っています。
今年に入ってからの、あだきち君の学習時間は、朝、通所前に三十分弱、読み書き、計算の練習をする程度になっています。
これ以上、対面での学習時間を増やすことは、いまの私(おかーさん)には、ちと厳しいので、もっとラクに積み重ねができるような学習方法、言葉の練習方法を工夫したいところです。