2017年5月22日月曜日

トランプ VS 科学


お題「大統領」



ものすごいツイートを見ました。

引用させてください。

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しばらく新聞の科学技術部でデスクをやっていましたが、日経サイエンスに戻ってくることが決まったとき、最初に思ったのは「トランプ政権下の科学について特集しないといけない」でした。

私が知る米国は、ずっとダントツの科学大国でした。開かれた研究環境と厚遇で世界の頭脳を吸い上げ、ベンチャーを作り、バイオとIT産業を生み、軍事的な優位を保ってきた。それが米国の戦略だと思っていましたが、一夜にして変わってしまった。

科学を無視する人が権力を持つと、凄いことが始まる。気に入らないテーマの成果発表は禁じられ、気候変動に関する政府のページは削除され、環境保護局の広報はずっと留守電のままだという。



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愕然とします。

このツイートをされた方が書いた記事が、日経サイエンスに掲載されるそうです。





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アメリカが牽引してきた科学技術の発展が、必ずしも人類を幸せにしてきていないことは、世界中の誰もが知っていることだろうと思います。科学技術の進行方向がどうなっているかを、しっかり見届けるのは、国の仕事であるのかもしれません。

でも、基礎データの段階で、こんな筋の通らないことをやられたら、まともな科学者はやる気なくすでしょう。

もうちょっと進んで、政府の意向を忖度した研究にばかり予算がついて、それ以外のものは国家権力で排除するなんてことになったら、たいへん気持ちの悪いことが起きるような気がしてなりません。


こういうの、アメリカの人たちは、それ、どんなふうに思ってるんでしょう。


と思って、記事を探してみたら、やはり科学者からは強い反発が出ているようです。


気候変動に懐疑的なトランプ政権、
NASAや環境保護局に圧力 
現場では必死の抵抗が続く (HUFFPOST) 

http://www.huffingtonpost.jp/2017/03/04/climate-change_n_15152330.html



地球温暖化に懐疑的なトランプ大統領は、環境保護局(EPA)や航空宇宙局(NASA)、国立公園局などの政府機関に、気候変動に関する情報発信や研究を制限している。


(中略)

トランプ政権の露骨な情報発信制限令に、NASA(@RogueNASA)や国立公園局(@AltNatParkSer)はTwitterに非公式アカウントを開設して対抗している。(攻略)



そりゃ抵抗しますよね。

だけど、抵抗の方法、やっぱりTwitterなんですね。

そんなんで、実質的な「対抗」になるのか…(´・ω・`)。

NASAやEPAの発言がTwitterで大勢にリツイートされて「イイネ」押されれて、トランプさんの発言を凌駕すれば、政府の方針をひっくり返したりできちゃうんでしょうか。

それって、どんな民主主義なんでしょう。
なんだか、よくわかりません。



そういえば、日経サイエンスもニュートンも、AmazoniBookなどでの電子化は、まだされていない様子。

日経サイエンスは、記事ごとのPDFファイルでのダウンロード購入が可能になっていますが、管理が難しいので、できればKindleiBookで読めるようになってほしいです。難しいのかな。