2017年5月7日日曜日

連休終わり/一般就労した知的障害の青年が亡くなったニュース…


お題「待つわ」



Twitterを眺めると、「#連休最終日」であることへの、やるせない、もの悲しい思いをつぶやく人が多数いる様子。

明日からまた平常営業。
たいして大変でもない生活でも、休み明けは、憂鬱です。

今日のうちに、お弁当の作り置き、用意しておかないと。
あ、買い物も行かないと。

「~しないといけない」と思うと、一気にしんどくなるのは、なんでなんでしょうね。

日常生活をマスト思考(~しなければならない)メインでやっている人は、めちゃめちゃストレスだろうなと思います。私は不可能。やりたいことや面白いことがないと、全く続きません。そのかわり、よほどしんどい状況でも、何か楽しみを見つけるのは、得意かもしれません。


ほげ子さんが、宿題をやるのを全力でいやがる気持ちが、こういうときは、よく分かります。

(´・ω・`)


■カラオケ



先日、お友だちと、あねぞうさん、ほげ子さんと四人で、近所のカラオケにいったのですが、私(おかーさん)の唯一歌える歌であるところの、谷山浩子「まもるくん」が、登録されていませんでした。

↓YouTubeにあがってた、「まもるくん」。解釈付きだった。





Wii Uのカラオケには、まもるくん、入ってるのに。(´;ω;`)


何か別の歌を習得しなくては、カラオケで一曲も歌えませんので、いまこれを学習中。



谷山浩子/猫のみた夢
https://www.youtube.com/watch?v=e3tyFhO-5c4






私(おかーさん)は、メロディを記憶することはそんなに苦手ではないですし、言葉の暗記も比較的得意なほうですが、曲と歌詞を同時に想起しながら声を出そうとすると、とたんにつまづきます。思い出せなくなります。幼少期から、歌を歌う習慣がなかったからかもしれません。

五十回ほど聞けば、曲と歌詞、覚えられるんじゃないかなと、楽観的に構えてます。
(いま二十回目くらいリピートしたとこ)


だいぶ覚えてきたところで、なんだか中島みゆきと谷山浩子がオールナイトニッポンで「待つわ」をデュエットしているという、貴重な動画をYouTubeで見つけてしまって、そっちを聞いていました。




なんとも懐かしい雰囲気。
中島みゆきのオールナイトニッポンを、リアルタイムで聞くことができた世代なのですが、ちょうど大学受験にかかったころだったので、あまり回数を聞けていませんでした。



(__).。oO


■就労できたのに…悲しすぎるニュース




痛ましすぎる記事を読みました。

軽度の知的障害と学習障害のある青年が、就職したばかりの自動車部品工場での仕事に適応できず、自殺してしまったというのです。

(朝日新聞の記事の一部を引用します)



知的障害ある息子の自死 「バカなりに努力しろ」メモに
http://digital.asahi.com/articles/ASK526FLHK52UTPB01G.html?rm=669

小学生のころから一日も学校を休まなかった息子が、就職からまもなく自殺した――。浜松市西区の漁業鈴木英治さん(52)と妻のゆかりさん(50)が、次男航(こう)さん(当時18)の死の理由を問い続けている。航さんには軽度の知的障害と学習障害があった。 
 航さんが、職場の自動車部品工場へ向かう途中で自殺したのは3年前の5月20日。その日、いつもより早く家を出た航さんは、通勤に使っていた午前7時20分の電車をホームでやりすごした。次の電車も見送り、同46分の貨物列車に飛び込んだ。駅の防犯カメラに映像が残されていた。 
 航さんは、現場で教えられた仕事の手順などを細かくノートにメモしていた。その中にはこんな走り書きがあった。「バカはバカなりに努力しろ」

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職場の上司は、自分自身も頭のよいほうではないけれども頑張っているのだという事を伝えようとして、『バカはバカなりにやるしかないよ。メモをとるとか……』と、自分の工夫の方法を伝えて指導したのだそうなのですが、亡くなった青年は、そのやり方では適応できなかったのかもしれません。

学習障害について、私は詳しくありませんが、言葉で書き取ったものを繰り返し読んでも、学習や経験の蓄積になっていかないタイプの人がいることは、よく知っています。私自身、ノートをとってもさっぱり覚えない子どもでした。

学校では、英単語や漢字など、繰り返し書くことで記憶するように指導をされることが多いですが、書いても書いても、さっぱり覚えません。特徴的でない、退屈な作業をしても、ほとんど覚えられないのです。

よく「手を動かせば、手が記憶する」ということが言われますけれども、私に必要だったのは、筆記用具による反復練習ではなく、文脈でした。その単語、その漢字が現実に使われている事例や、使っている人物の声、表情、プロフィールなどを、場面ごと、まるごと記憶することで、やっと習得できるのです。そのかわり、そうやって記憶したものは、月日がたっても、なかなか忘れません。

亡くなった青年と私とでは、困難の度合いも種類も全く違うだろうとは思います。

でも、「たいていの人がやっている方法」では、学びにくい人がいることと、習得のために、その人にあったサポートが必要になる場合があることを、少なくとも知的障害者を障害枠で採用する会社の方々は、把握しておいてほしいと思うのです。

障害者の就労支援対策をしている、厚生労働省は、そのあたりをどう配慮しているのか。障害手帳を取得して、障害者枠で一般就労する方々への支援は、不足はないのだろうか。うちのあだきち君は就労しませんでしたので、そのあたりの詳しい情報を知りません。

今回の事件の記事を読んだ限りでは、職場側に差別や悪意があったかどうかは分かりませんが、支援に必要な知識や理解が薄かったことは、間違いなさそうです。

就業の場に生徒を送り出す学校も、申し送りを、しっかりしてほしいのですが……職場の側の受け入れ意識や知識が薄ければ、伝える努力は空振りに終わってしまうかもしれないです。

発達障害の人の特質や、学習に必要な支援などについて、教育現場であっても、まだまだ周知されていないことが多いのですから、一般の職場などでは、なおさら知識が薄いだろうことは、十分想像されます。

こんな悲しいことが、もう絶対に起こらないように…
就労の場の関わり合いが、もっとよい形になることを、心から願います。