2017年5月10日水曜日

「レッド・パージ!!!」・マストドン


(__).。oO


こないだカラオケにいったとき、ほげ子さんがお気に入りの曲だと言って、「レッドパージ」というボカロ曲を歌ってたんですが……






なんとも言えない歌詞であります。

初音ミクwiki 「レッド・パージ!!!」歌詞
https://www5.atwiki.jp/hmiku/pages/28396.html


タイトルが「レッドパージ」で、歌詞が、高橋和巳の著作をモチーフにしている、というあたりで、まず頭がクラッと…しますよね。

いわゆる「全共闘世代」に広く支持されていたはずの、高橋和巳をハリセンにして、左翼を張り倒すというのが、なんとも。

私(おかーさん)はというと、そういう政治の季節にはまだ幼児でしたし、高橋和巳の著作なんて、学生のころに「孤立無援の思想」(わりとちゃんと読んだ)、「悲の器」(なぜか後ろから読んだ)、「李商隠」(ほとんど斜めすっ飛ばし読み)ぐらいを、粗忽に読んだだけ、しかも内容はほぼ脳内から蒸発しちゃっていますけれども、そうであっても、「レッドパージ」という歌の趣向には、違和感を感じます。

だけど、何度か聞いているうちに、ネット上で巻き起こっている、さまざまな思想的な、それもちょっと極端で戯画化しているかのような論争を、俯瞰的に見ている人の感じ方なのかな、という気がしてきました。

ほげ子さんなりに、この歌の意味を調べたようで、「歴史的な事件に基づいた歌詞だった!」と教えてくれました、どこがそうなのかを教えてくれないので、調べてみたんですけども、歌詞の途中に出てくる、「国有鉄道をたおして喜んで」というくだりは、昭和24年におきた、列車脱線事件(三鷹事件・松川事件)のことでしょうか。古すぎるかな。

なんにせよ、なんだかよくわからないなあと思いつつ、この歌のことは保留にしておいたのですが……

■マストドンでへんなものみつけた

前々から気になっていた、「マストドン」なるSNSを覗いてみようと思って、今日、登録してみました。

まだ日本人のユーザーが少ないのか、あまり見当たらず、「日本語」で検索をかけると、日本語でコミュニケーションしたいという海外の方々が何人もみつかりました。

その方々のプロフィールのなかで、不思議な言葉を発見しました。

steampunk
yuri
日本語
共産趣味

Steampunk(スチームパンク)とyuri(百合)は、まあわかります。

「共産趣味」が、分かりません。
共産主義じゃなくて、趣味?

書き間違いかしらと思ったのですが、調べてみたら、なんと、ウィキペディアにも立項されている言葉でした



共産趣味(きょうさんしゅみ)とは、左翼陣営・左翼思想、特に新左翼・過激派や旧社会主義国の指導者などの行動・言論等を観察する嗜好である。


この「趣味」人には、いくつかのタイプがあるようで、そのなかの「傍観・冷笑型」が、「レッド・パージ!!!」の歌詞の立場に近いように思いました。

傍観・冷笑型
現在も活動を続ける過激派、左翼組織、活動的個人の実情からかけ離れた大言壮語やそれとうらはらな運動・組織実態を、冷静あるいはシニカルにネット上などで指摘するタイプである。



というわけで、思わぬ学習をしたのですが、結局、マストドンは、とくに書くことも思いつかないというか、何していいか分からないので、眺めただけで撤退することになりそうです。( ̄。 ̄;)


直接関係ありませんけど、googleで「全共闘世代」と入力したら、予測検索ワードが、なんだかひどかったです。





気持ちはわかるんですけどね…
私(おかーさん)など、若い頃、この世代の方々に、政治に無関心な、頭がお花畑の若者扱いされて、さんざん馬鹿にされてましたから。戦争も戦後も政治も何にも知らない、頭の弱い子供たち、的な感じで。

でも、いまさらここまで言わなくてもと、ちょっと気の毒な気も……(^_^;。

あ、そうか。
あの方々も、いまでは「共産趣味」の若い人々の冷笑目的の観察対象なのか。

んー、でも、こういう観察って、何か本質的なものを、見逃すことがありそうな気がするんですけど、どうなんだろう。近寄りすぎると全体が見えないし、自分に火の粉がふりかかれないところまで離れてしまうと、今度は具体的な事実が見えにくくなったり、しないかな。

結局、自分が直接しらない物を見るということは、難しいという話かもしれません。