2017年4月22日土曜日

小学校で習った漢字で遊ぶ


昨日、本屋さんに国語辞典を買いにいったら、分厚い漢字の本が平積みになってました。

守 誠 著 サンリオ出版
読めますか 書けますか
小学校で習った漢字 (Amazonで見る)

出たばっかりの本らしくて、Amazonの書籍写真が、おもしろいことになってました。

 


800円。

日々の暮らしのなかで、ほげ子さんを捕まえて、ゲリラ的に問題出して遊べるような本を探していたのですが、これ、なかなか使えそうなので、買って帰りました。

さっそく遊んでいます。


「ちょっとおいでー! “ヘ(`▽´*) コイコイ!! イヒヒヒ・・・」
「いやだ」
「まあそう言わずに。いひひひひ」
「わしは、逃げる」
「いやいや、二分で終わるから。これ見て」
「読めばいいのか?」
「うん。読める?」

本書の最初の問題を、読んでもらいました。
ほげ子さんが読めたものに○、読めなかったものに×つけてみました。

案山子 
○土筆
河童
夏至
雑魚
形相
相殺

×大童(おおわらわ)
×二束三文(にそくさんもん)
×独楽(こま) 
×飛耳長目(ひじちょうもく)
×覚束無い(おぼつかない)
×長万部(おしゃまんべ)
×浅傷(あさで)

漢字の読みには、わりと自身のある、ほげ子さんではありますが、読書量、活字を目に入れる量が、まだまだ少ないですので、苦戦しております。

「ふっふっふ。じゃ、また出すから、まちがったやつ、覚えといてねー」
「うげー」


とはいうものの、おかーさん(私)も、自信のないものか、いくつかありました(^_^;。


「飛耳長目」、PCの辞書は一発で変換してくれますが、私は今日まで、一度もこの言葉を使ったことがありません。用例にも覚えがないので、青空文庫を検索してみました。

永井荷風の「十日の菊」という作品に、使用例がありました。

拙作『三柏葉樹頭夜』の舞台に登るに先立って、その稽古の楽屋に行われた時から、わたしは連宵帝国劇場に足を運んだのみならず、折々女優を附近のカッフェーに招き迎えシャンパンの盃を挙げた。ここにおいて飛耳長目の徒は忽ちわが身辺を揣摩して、艶事あるものとなした。

http://www.aozora.gr.jp/cards/001341/files/49654_38511.html


永井荷風が、自作に出演する女優さんたちとカフェで合コンしてたら、めざとい連中に見つけられて、「女優とデキてる」ということにされた、という話のようです。


この他、吉田松陰が、時代を見極める判断材料としての情報収集、つまり、「飛耳長目」重んじたという話が見つかりました。

現代小説などの用例は、まだ発見できず。