ずいぶん前に描いたラクガキ。日記の挿絵にしたような。意図不明。 |
土曜日ですが、ほげ子さん(中1)は、テストのため、登校していきました。
定期テストではなく、学力の度合いを測るタメのもののようです。
学校が遠くなったので、小学校時代よりも、起床時間が一時間以上も早くなっているのに、たたき起こされずに、ほぼ自力で起きています。新しい学校がおもしろくて刺激的で、楽しいからだと思います。
ちょっと前まで、何十回叫んでも、引きずり起こしても、まだ目ざめなかったほげ子さんが、いまでは朝早くても、しっかりと目が覚めていますし、元気も上々。すばらしい変貌です。
そのかわり、テンションが高いので、朝からおしゃべりがとまりません。
ほげ子さんは、しゃべっていると、食事ができない人です。
テレビを見ていても、食事の手と口がとまる人です。
日常生活では、すさまじくマルチタスクなタイプなのですが、食事だけは、「ながら」が難しい様子です。
なので、食事中は、我が家ではテレビを見ません。
朝ご飯は、さっさと食べないと登校時間が迫りますから、食事が止まっているときには、頻繁に声をかけます。
「昨日体育の時間にね、クラスの○○さんがね、いきなり猛者に変貌してね」
「うんうん。はい食べて」
「みんなびっくりしてるうちに、どんどんボール当てられて外野に行かされちゃって」
「うんうん、目玉焼き食べて。手動かして」
「あと、女子校あるあるな話とかで、盛り上がってね」
「あるよねー。はいパンかじって。口動かして」
小学校のときは、声をかけたくらいでは食べられないので、かなり学年があがるまで、一口づつスプーンですくって食べさせていました。過保護ではないかと誹られそうですが、そうでもしないと、朝食抜きで登校することになってしまうのです。ご飯を食べさせずに学校には出さないと決めていましたので、食べさせることを優先させました。
小学校の給食では、やはりなかなか食べられず、かなり苦戦していました。
偏食もありますが、それよりも、周囲の刺激のせいで食べることに集中できないために、完食できなかったのだと思います。そのことを、周囲の子供たちが理解してくれず、責められていた時期もあり、学校に行きたがらない理由の1つにもなっていました。
(あと、「飽きて」いると、食事への興味と意欲は激減しますが、そんなことを言っても「わがまま」だと言われるだけでしょう。でも、ほんの少し、食器や盛り付けを変えただけで、食欲が倍増するほげ子さんです。そういう脳のタイプなのだと、私は理解しています。)
私(おかーさん)は、ほげ子さんほどではないものの、食事中のテレビや会話は、あまり得意ではありません。
特に、いやなニュースや深刻なドラマを見ながらの食事は、食欲が消え失せるので、極力避けます。
そんなわけで、ほげ子さんの性分は、ある程度共感的に理解できますし、食事がらみで𠮟るのも𠮟られるのも大嫌いなので、ずっと上のような感じで、支援する方向でやってきています。
話飛びますが…
ほげ子さんの問題が表面化したころ、療育教室の先生にお勧めいただいて読んだ本がありました。これです。
トーマス E.ブラウン (著)
「ADHD集中できない脳をもつ人たちの本当の困難―理解・支援そして希望へ 」
ADHD集中できない脳をもつ人たちの本当の困難 |
また読み返したくて、家の中を探していますが、みつかりません。
大事な本ほど、よく見失います。
理由は、大事な本ほど、頻繁に手に取って、そして大切に片付けたり、無意識にどこかに置き忘れる頻度が高くなるからです。
本にも、探知用のシステムがほしいです。真剣に。(´・ω・`)