2016年4月14日木曜日

障害年金について

この本が届きました。

「障害年金というチャンス」
岩崎眞弓・白石美佐子・中川洋子・中辻優・長野加寿美…共著 中村宏…監修
三五館


息子(18歳・重い知的障害・自閉傾向強し)がこの年金をもらうために、どんな手続きが必要なのか、そもそももらえるのかどうか…きちんと知っておきたいことが、山のようにあります。


巻末を開くと、「障害認定基準」をまとめた表がありました。
そこを順番に見ていくと、息子が該当しそうな項目が見つかります。



【発達障害】

point
発達障害とは、自閉症、アスペルガー症候群、広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、脳機能障害であって症状が通常低年齢に発症するといわれています。

1級…社会性やコミュニケーション能力が欠如しており、かつ、著しく不適応な行動がみられるため、日常生活への適応が困難で常時援助を必要とするもの

2級…社会性やコミュニケーション能力が乏しく、かつ、不適応な行動が見られるため、日常生活への適応にあたって援助が必要なもの

3級…社会性やコミュニケーション能力が不十分で、かつ、社会行動に問題が見られるため、労働が著しい制限をうけるもの



長い年月、息子の成長を願いながら育ててきた親として、とても苦しいものがありますけれども、客観的に見れば、1級相当なかな、と思います。

息子は、文字の読み書きができ、若干の言葉は出ますけれども、対話、会話が出来ません。
生活は、常に、誰かが見ている必要があります。

私は、息子を一人留守番させて出かけることは、絶対にできません。
玄関から外に出てしまったら、たいへんなことになります。
ベランダに一人で出て、落ちてしまう可能性もあります(過去にたいへん危険な状況になったこともありました)。

家の中で、集団のなかで、危険な行為や、他人に外を及ぼすような行為をしないように、根気よく教え続けて、穏やかな暮らしが可能な人になっていますけれども、食事、衛生、物品の扱いなど、すべてを含めて、自分の身を守るためのスキルは、ほとんど持っていません。



この「障害認定基準」の表をみて、息子には、この年金をいただく資格はあるようだなと確認できたことは、年金というものを知る上での、第一歩となりました。



先の道のりは、まだまだ、遠いような気がしますが、なんとか歩いてみます。