行動援護について
息子のあだきち君(18歳・重度の広汎性発達障害)は、行動援護という福祉サービスのお世話になっています。主に、休日の社会体験、体を動かすためのアウトドア活動などに、使わせていだいています。
あだきち君は、慎重175cm前後、体重は95kgを超えています。
常日頃はおだやかな性格で、パニックになることは、最近では少なくなってきていますが、外出時に何かあると、体力のない私一人では、到底支えきれません。
お出かけする日には、ヘルパーさんが自宅まで車で迎えにきてくださいます。
六年前からお世話になっている方々なので、あだきち君のことをよく把握して、安全に移動のサポートをしてもらえます。あだきち君は、おでかけの日には、早朝から楽しみに待っています。私も、毎回安心して、あだきち君を送り出しています。
昨年度までは、同じような外出時に、移動支援というサービスを使わせてもらっていました。
ところが、自治体が、予算を圧迫しているということを理由に、移動支援の料金を大幅に引き下げてしまいました。引き下げられた料金で、従来と同じサービスを提供しようとすると、ヘルパーさんたちの働く事務所の採算がとれなくなるため、サービスは廃止に。
そのかわりに、自治体の福祉課の方から提案されたのが、行動援護の利用でした。
行動援護は、厚生労働省のサイトで、次のように説明されています。
(前にもどこかで引用したようなかすかな記憶・・・最近、どうも物忘れがひどいのです)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/shougaihoken/service/naiyou.html
障害者等が行動する際に生じ得る危険を回避するために必要な援護、外出時における移動中の介護、排せつ及び食事等の介護、その他行動する際に必要な援助を行います。
【対象者】
知的障害又は精神障害により行動上著しい困難を有する障害者等であって常時介護を要する者で、障害程度区分が区分3以上であり、障害程度区分の認定調査項目のうち行動関連項目(11項目)等の合計点数が8点以上(障害児にあってはこれに相当する心身の状態)である者
あだきち君は障害がとても重いため、問題なく利用契約を結ぶことができました。
でも、以前、移動支援で一緒にでかけていた仲間たちのなかには、障害が軽いために、あだきち君と同じ外出の支援を受けられなくなった方もいるように聞いています。障害の軽重では、生活の困難の度合いは、かならずしも測れない部分があります。お出かけがすきだった仲間たちが、いまどうしているかしら、ストレスをため込んでいないかしらと、気になっています……。
さて、連休ということで、あだきち君は、昨日と今日、二日つづけての、おでかけ参加です。
昨日は、隣県の博物館に連れていっていただいたとのこと。
ヘルパーさんたちのお話では、重度の知的障害の方々をつれての外食では、たまに、他のお客さんからクレームがあったり、あまり好ましくない目で見られることもあるということでした。
けれども、何度も通ううちに、お店の方や地域の方のご理解をいただき、あたたかな目で見ていただけるようになることも多いのだそうです。
あだきち君のような人たちが理解され、安心して出歩ける町は、きっと、どんな方にとっても、長く暮らしやすい町であろうと思います。
私たちも、守られ、支えられるだけではなく、何か地域のためにできることがないか、考えながら暮らしていきたいと、いつも思います。
追記というか、ボケへのツッコミ
やっぱり、前に書いてましたよ・・・同じネタ。
まあ、今日の出来事も交えているので、完全重複ではないですが。
2016年4月4日月曜日 移動支援と、行動援護について……
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