息子(18歳、自閉症)は、今日も元気に施設に行きました。
自閉症、と書いていますが、三歳のころ、病院で診断されたときには、「自閉傾向のある広汎性発達障害」と言われています。
当時見てくださった、心理の先生には、
「自閉症というには、感情がだいぶゆたか。将来的には、細い細い管を通すようにして、人とコミュニケーションをとり、気持ちを通じ合わせながら、成長していくのではないか」
というような言葉をいただいたこともあります。
おおむね、その通りに育ったのではないかと思います。
そのときの病院に、ずっと通い続けていれば、いまもその先生とやりとりできたのだろうと思いますが、そのころ、私が大病してしまい、体力も落としてしまって、いろいろなことの継続が難しくなってしまいました。
息子が18歳という年齢になって思うのは、幼児期からの成長過程を通して見てくれている方とのつながりが、ほんとうに大切で、かけがえのないものだということです。
学校を出てしまい、地域社会でのつながりも薄く、ホームドクターを持たなかった息子にとって、それに相当する存在は、幼児期から通っている、民間の療育教室の先生方だけとなっています。
療育は、可能な限り続けていくつもりですが、これから先の、息子の長い人生を見守ってくれる方々と出会うためにも、少しづつ、外とのつながりを増やしていかなくてはいけないなと、思っています。