ショートステイと健康診断書
あだきち君の通っている介護施設には、ショートステイという、宿泊のサービスもあります。
利用を望んでいる方がとても多く、順番待ちがすごいのだそうですが、常日頃、家族単位での活動で、身動きの取りにくい状況にある家族にとっては、大きな支援となるサービスです。
たとえば、もしも私が病気をして、手術入院が必要になったりしたとき、あだきち君がショートステイを使えたなら、家族の負担は大幅に減ることになります。
そういう、もしもの時のために、なんとかサービスを使えるようにしたいと思っていたのですが……
健康診断書という、とてつもない関門が、あるのでした。
身長や体重、血圧などは、なんとかなります。
問題は、採血と、レントゲン。
体の小さなうちは、なんとか大人の力で動かないように保護して、クリアしてきました。
けれども、いまや、あだきち君は、体重95キロ、身長175センチ。
もはや両親そろっていても、太刀打ちできるものではありません。
今回、あだきち君の施設で、健康診断を担当してくださっているお医者様にお願いして、勤務先の医療センターで、採血にトライさせていただきました。
ベッドに寝かせて、タオルケットや毛布で包み込んでから、うごかないように大人が確保した状態で、採血をしようという計画でしたが……
二度やってみて、二度とも断念。
注射器を乗せたトレイが、見えない位置で、カチャリと音をたてただけで、あだきち君は危険を察知し、波動砲炸裂。。。
昨日は、私も含めて、七~八人がかりでしたが、見事にふっとばされました。
イメージ動画↓
ショートステイ実現の夢は、残念ながら、一時的に遠のきました。orz
さて、どうしたものか…
睡眠薬を使う方法は難しいのかと、お医者さんや看護師さんに尋ねてみたのですが、難しいとのことでした。
使ったとしても、睡眠薬から覚めたときの、どろどろの酩酊したような状態のときに、安全を保てそうにないから、とのことです。
安全にそういう処置を行える病院を、さがさなくてはならないのだろうと思います。
いろいろ動いてみて、またご報告します。
教訓 (自分に言い聞かせるための…)
ショートステイなどのサービスは、できるだけ早い時期・・・可能なら幼少のころから、使える施設を探して、使わせてもらうべきだったのかもしれません。
病院での検査も、事情を知ってくれている「かかりつけ」を、幼少のころから作っておいて、本人も病院側も、当たり前のように対応できるようであったなら、こんな難しいことには、ならなかったかもしれません。
あだきち君は、とても体が丈夫で、風邪もめったにひかなかったため、病院にかかるという機会が、ほんとうに少なかったのです。それがいま、こうして裏目に出てしまっています。
病気がないと、なかなか病院と関係を作ることは難しいのですが、それでもあえて、何かしら方法を考えて、コンタクトをとっていくべきでした。
我が子の障害が重ければ重いほど、周囲の助けがたくさん必要になります。
それは、もう動かしがたい事実です。
助けてもらうことに臆せず、どんどん世の中に出て、使えるサービスは積極的につかいながら、我が子と世の中とのつながり、パイプを構築していくことが、親としての、大きな仕事だったのだなと、いまになって、強く感じています。
にほんブログ村