2016年5月11日水曜日

あだきち君の日課…朝の読み書き


今日は曇り空。
ベランダ窓を開けると、少しひんやりした風が入ってきます。 
あだきち君としては、わりと好きな気候ではないかと思います。

ここのところ、情緒的に落ち着かない日が多いのですが、今朝は機嫌良く、表情も明るいです。

ただ、ちょっと、そわそわしています。
特別支援学校を卒業し、年度が替わってから、いろいろな日程、曜日ごとの予定が、だいぶ変わってしまっているので、予測が難しく、不安があるのだと思います。


今朝の勉強

いつもの漢字の練習、短文の音読、日記のほか、絵カードなどを見ながら作文をしました。


これは、あだきち君がここのところこだわっている、古いカルタです。
今月に入ってから、小さいころに遊んでいた絵カード類、メンコ、カルタなどを、床に積み上げる遊びに熱中しているのです。そこから、二枚だけ抜いて、使いました。






あだきち君は、これらのカードを見ると、「にんじん、うさぎ、かえる」と答えますが、「何をしてるの?」と聞いても、自分からは、うまく答えることができません。


うさぎのカードについては、「うさぎが、にんじんを、たべる」という文を教えたところ、「ああそうか」という顔をしながら、書き取ってくれていました。


かえるのカードのほうは、「何をしてるの?」と聞くと、かなーり考えてから、


「はしる!」


と答えました。「およぐ」という言葉が思いつかなかったのか、分かってはいても、なかなか自力では口から出なかったか、どちらかだと思います。このカードについては、「かえるが、およぐ」と


あだきち君は、言葉をたくさん知っていますし、読んだり書いたりできますが、自分で言葉を組み合わせて文を作ろうとするとき、適切な単語をスムーズに思い出して、即座に声に出したり、文字に書いたりすることが、とても難しいという問題を持っているようです。そのために、日常生活のなかで、自分から会話をすることが、ほとんどありません。

あだきち君は、自分の気持ちを言葉で伝えてくることは、ほとんどありません。
けれども、言葉の勉強、会話の勉強をすることは、とても好きなようです。
思ったように、言えたとき、書けたとき、顔の表情が、ぱーっと、明るくなるのがわかります。

もっともっと、話せるようになってほしい、会話ができるようになってほしいという願いをこめて、毎日、勉強を続けていきます。