2017年1月9日月曜日

あだきち君は踊らない・運動機能と努力での克服



おどるあだきち君  あねぞうさん画



あだきち君が、恋ダンスを踊って、あねぞうさんとほげ子さんがバックダンサーになっている絵を、あねぞうさんが描いてくれました。


でも、あだきち君は、ダンスをしません。

あだきち君にとっては、音楽を聴きながら、体全体を動かすということが、とても難しいらしいです。


手遊びなども、基本的に苦手で、「げんこつ山のたぬきさん」などをやろうとしても、両手、両足が、同時に動いてしまいます。


学校時代、運動会のお遊戯も、全部マスターできたことは、とうとう一度もありませんでした。

上半身を動かしていると、足の動きがとまってしまいます。
足が動くと、今度は腕の動きがとまります。

あだきち君の障害は、運動面にも、大きな制約をかけています。

やりたいことがあっても、きっと、たくさんあきらめて、我慢してきているのだろうなと思います。

でも、どうしてもやりたいと決めたとき、あだきち君は、密かにとんでもない練習を積みかさねることがあります。


wii スポーツリゾートに入っている、いくつかのゲームを克服したときも、そうでした。半年くらい、あねぞうさんやほげ子さんがプレイする様子を観察してから、一人で猛特訓していました。


いまは、iPadのマインクラフトというゲームに熱中しています。

最初は、ひたすらフィールドを歩き回るだけでした。

いまは、自在にアイテムを使って、建造物を作り上げています。

マインクラフトを克服するときも、あねぞうさんやほげ子さんのプレイする様子を、半年くらい、ずっと観察していました。


たぶん、その観察期間が、重要なのだと思います。

じっくりと、行動イメージを頭の中に作っているのではないでしょうか。




あだきち君が、マインクラフトで作るものはシンプルですが、とにかく壮大です。


猛烈に高いオベリスクや、果てしない広さの大要塞が、あだきち君の作る世界には、いくつもそびえ立っています。

時間はとてもかかるでしょうけれど、いつか、もっと複雑な構造のものが作れることに、気づくかもしれません。