2017年1月10日火曜日

あだきち君の朝勉強

おかーさんと勉強するあだきち君 (あねぞうさん画)



あだきち君には、朝勉強の習慣があります。

漢字の練習、ちょっとした音読、文章の写し書き、計算問題、日記などを、やっています。

時間は、15分ぐらいから、長くても30分くらい。

勉強が、ものすごく好きというのとは、違うのかもしれません。新しいものを覚えるときには、かなりストレスがかかる様子も見えます。勉強のやりかたを、がらりと変えてしまうと、混乱して怒ります。

でも、新しい漢字をや、言葉を覚えるのは、好きみたいです。

漢字や、計算問題など、自分にできることを確認することで、気持ちが落ち着く様子もあります。



学習スピードは、ほんとうにゆっくりです。
一つの漢字、一つの熟語を覚えるのに、何週間もかけています。

けれども、二歳半から療育をはじめて、十七年目に入ったいま、積み重ねてきたものの量は、すごいことになっています。

重度障害であると診断が出て、どんなに繰り返し教えても、身の回りのものの名前を一つも覚えられなかった幼少期、漢字をたくさん読み書きできるようになっている姿なんて、想像もできませんでした。


学校は卒業してしまいましたけれど、あだきち君との勉強は、まだまだ続けていきます。

たくさん覚えた、漢字や言葉を、自分の思うように「使える」ようになることが、これからの目標の一つです。