あねぞう画「姉のシャツを着るあだきち」 |
一年中、その涼しすぎる格好にこだわっています。
こだわりは、強いのですが、Tシャツとトランクスの組み合わせさえ守られていれば、それが「誰」のものであるかには、あまりこだわりがない様子です。
おとーさんは、よくトランクスをあだきちくんに履かれてしまって、悲しんでいます。
あねぞうさんも、Tシャツを着られて怒っています。
我が家で一番巨大なあだきち君が身につけると、おとーさんのトランクスは破壊され(縦に裂けます)、あねぞうさんのTシャツは、びろーんと伸びてしまいます。
なので、とっても迷惑がられているのですが、あだきち君としては、おとーさんのトランクスや、あねぞうさんの服を借りて着るのが、ちょっとうれしい様子です。なんとなく、親愛の情の表れのような気もします。
逆に、あねぞうさんや、おとーさんが、あだきち君の服を借りたり、お下がり(お上がり?)として貰って着ていることもありますが、あだきち君が文句を言うことは、一切ありません。そのあたり、あだきち君は、とても寛容です。
小学校くらいまでのあだきち君は、新しい服や靴が苦手で、着慣れないものを徹底的に拒否することもありました。運動会や演劇発表のときに、衣装をつけられなかったことも、何度かあったと記憶しています。
成長して、そういうたぐいのこだわりは、ほとんど無くなりました。いまはむしろ、新しいものを喜ぶような様子もあります。