ゆうべ、おとーさんが新聞を読んでいると、あねぞうさんもやってきて、なにげなく一緒にながめていたのだが、やがて「AIKI アイキ」という映画の広告の上で、あだきち君の目線がぴたりと固まった。
なんでも、不慮の事故から車椅子生活を強いられている、身体障害の青年と、心ある人たちとのふれあいを描いた作品だそうである。
青年は、「AIKI」、つまり合気柔術を通じて、生きる力を取り戻していくのだという。
心をバリアフリーにして
思いっきり泣いてください。
宣伝文句に、そう書いてあった。
あだきち君は、この広告から、ずーっと目を離さなかった。ちょっと新聞から離れても、また同じ広告のところに戻ってきた。
ほかにも、いくつも映画の広告があったのに、どうしてこの映画にひかれたのだろう。障害者の映画だから? まさか。それとも、バリアフリーという単語を知っていたからだろうか。分らない。
いつかビデオになったら、あねぞうさんと一緒に見てみようと思う。
※あだきち君…4歳 自閉傾向のある、重度広汎性発達障害
※あねぞうさん…6歳 ネフローゼ症候群
(2016年8月18日現在…まだ見てません…orz)