2016年11月9日水曜日
ホリエモンと障害者の就労と生活介護(部屋とワイシャツと私風タイトル)
Amazonで、こういうのを買いました。
卓上フォトクリップです。
これ、いまうちのダイニングテーブルの上にあります。
あねぞうさん、ほげ子さんと一緒に、絵カードを作って、飾ってみました。
あ、まだ自家製のカードは、手前の三枚だけです。
うしろのほうのは、フォトクリップについてきたもの。
絵だけでなく、伝達事項とか、リマインダーとしても使う予定です。
「薬を飲む」
とか、
「書類を出す」
とか。
あだきち君にも、そのうち、描いてもらおうと思います。
(__).。oO
話は変わりますが・・・
ここのブログや、私が書いている別のブログを、「障害者 福祉 税金の無駄」というような検索ワードでググッて見つけてアクセスしにくる方が、ときどきいます。
障害児の親としては、実にいやな気持ちになる組み合わせのワードですけれども、そのような意見を言う人がいることは、よく知っています。
相模原のあのひどい事件のあと、そうした声が、Twitterなどでもよく流れていて、本当に悲しかったものでした。
あの事件の十日ほどあとにはじまった、リオデジャネイロオリンピックのおかげで、知的障害者バッシングの発言を目にする頻度が、一気に少なくなった(もしくは、心理的に目立たなくなった)ときには、ホッとした反面、世の中の雰囲気に流されて、障害者の人生について、さほど深い考えもなしに叩く発言していた人が多かったのだろうなと、やるせない気持ちになったものでした。
要するに、人間の社会には、何らかの形でのカーニバル、祝祭的な行事が必要だということなのでしょう。
オリンピックがなければ、相模原の事件が引き起こした人心の流れに乗っかって、負のカーニバルとしての障害者バッシングのうねりが、続いていたのかもしれませんから。
(__).。oO
そしてまた話は変わるのですが、昨年、ホリエモン氏が、こんな発言をされていたそうです。
ホリエモン
「障害者は働くな。無駄」
「多くは社会的にはプラスにはならないよ。したいならやり方を考えよう」
http://news.i-cybernet.com/news-id73678.html
Twitterに書かれた発言とこのとで、私も、ホリエモンさんのTwitterを探して、読みに行ってみました。
確かに、下のように、おっしゃっていました。
そういう人は働いたほうが社会全体の富が減って結果として自分も損するって事に気付いてない。生産効率の悪い人を無理やり働かせる為に生産効率のいい人の貴重な時間が無駄になっているのだよ。
https://twitter.com/takapon_jp/status/634318477180841984
ここだけ引っ張ると、障害児の親としては、心情的に、とってもカンジの悪い、「心ない」印象を受けるご発言ではあります。
でも、ホリエモン氏は
「したいならやり方を考えよう」
とも発言しています。
障害者が働くことで、社会的な利益にもなり、生産効率もあがる方法があるなら、ホリエモン氏的には、それは、「正しい」んですよね。
いまは、少しづつですけれども、そういう意味で成功しつつある作業所、企業が、生まれつつあるようですから、いずれ時代が動いていって、障害者が負のカーニバルの犠牲になるようなことも、なくなる世の中がくるのではないかと、私は内心、盛大に期待しています。
ホリエモン氏のような企業の才能のある人が、大勢出てきて、全国の就労支援施設の経営をしてくれればいいのに。。。。
あ、でも、何かおっしゃるときには、もう少し、言葉を選んでほしい気はします。
(´・ω・`)
(__).。oO
そして、さらに話は微妙にズレていきます。
いま、あだきち君が通所している施設は、就労継続支援B型 と、生活介護の両方の事業を行っているところです。
支援学校の高等部時代、私(母親)としては、就労支援B型の施設に入れればいいなと願っていて、作業実習も、B型の施設を選んできました。
理由は、「あだきちくんが、働いて、自分でお給料をもらえる人になってくれたら、うれしいと思った」からです。
けれども、三年間、あだきち君に割り当てられた作業は、介護入所者向けのものでした。
高三の進路相談での担任の先生がたのご意見も、あだきち君には、生活介護のほうが向いているだろう、とのことでした。
進路を決める直前まで、かなり悩みましたが、卒業後の進路には、生活介護の施設を選ぶことにしました。
入所する時点で、就労継続支援B型に移行することは可能だと言っていただいていましたが、いまのところ、私としては、移行の意向はありません(シャレみたいになってる・・・)。
B型のほうでは、あだきち君の元のクラスメートたちが、毎日元気に働いています。
そのなかに、あだきち君が入ることになれば、障害の程度が重く、自立した作業継続の難しい、あだきち君のために、少なくとも一人は、常時つきっきりの人手が必要になります。
作業内容によっては、長い時間、丁寧に訓練を重ねていけば、自立して生産を行うことができるようになるものもあるかもしれません。けれども、それだけの人手は、現場には求められないとみています。
母親の私が一緒に通って、作業を教えるという方法もあるでしょうけれども・・・・それを完遂するだけの体力と健康が、いまの私には、もうありません。
私は今日まで、ホリエモン氏の発言を知りませんでしたが、あだきち君の就業ということについての、基本的な考え方は、ホリエモン氏の意見に通じるものがあったということになります。
いまの状況で、あだきち君を、無理に働かせても、たぶん、多くの幸せには繋がりません。
あだきち君が幸せに暮らし、家族も、施設の職員さんたちも、みんなが明るい見通しを持つことのできる道は、おそらく、いま無理に就労支援を選択するのではないところに、あるように思っています。
フォトクリップの絵など増やしつつ、何が幸せか、あだきちくんと一緒に、これからしっかり、考えていこうと思います。
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