2016年9月5日月曜日

あだきち君の、物の名前の覚え方




数日前の朝、あだきち君が、半ばパニックになって、何かを探していました。



「いちにっさんし、ごーろくしちはちくーじゅう、ください!」






おそらく、表面に1から10数字が書いてあるものだろうと考えて、部屋のあちこちを見回していると、ちょっと陰に隠れたところに、テレビのリモコンが目に入りました。


「もしかして、これ?」

と言いながら、あだきち君にリモコンを見せると、さっと受け取って、つけっぱなしだったテレビの電源を落としていました。アタリでした。


リモコン、という単語は、幼少期から何度となく教えていますが、あだきち君はいまだに覚えません。耳から入るだけの言葉は、なかなか記憶できないのです。

あだきち君が単語を覚えるためには、実物に文字情報を添えることが、絶対に必要です。


テレビの操作をするための小さな機械のことを、「リモコン」というのだと教えるためには、リモコンに「リモコン」という文字を書いておくのが、一番早いのですが、ちょっと面倒なのと、見た目がカッコ悪くなることから、なかなかそれを実行する気にならないまま、十数年たってしまいました。


しかし、いまからでも遅くありません。

思い切って、今日、テレビのリモコンに、「リモコン」と書いた紙片を、セロテープで貼り付けました。


覚えてくれるかどうか、しばらく経過観察です。