■BGMと、今日のあだきち君
椎名林檎「人生は夢だらけ」
二十歳になったあだきち君ですが、とくに変わることもなく、今日も元気に介護施設に出かけていきました。
心のなかにどんな夢があるのか、家族にも分かりませんが、日々、わりと楽しそうに暮らしていることは間違いありません。
お迎えの時間まで、まだありますので、椎名林檎の曲をききながら、今日もブログを書こうと思います。
■国民年金と障害年金
おとーさんと二人で、あだきち君の、国民年金と障害年金申請の手続きに言ってきました。
準備するものについては、昨日の日記「あだきち君、二十歳になりました(障害年金・国民年金について)」に書きましたが、実際に窓口に行った結果、必要のないものもありましたので、修正しました。
あだきち君、二十歳になりました(障害年金・国民年金について)
https://abcdmeno.blogspot.jp/2017/12/blog-post_25.html
予約をとった時間に年金課の窓口に行くと、スタッフの方が待っていて、用意した書類(「診断書」と「病歴・就労状況等申立書」)の確認をしてくれました。そのときに、書類について不明な点も質問して、追加記入していきました。
ざっと確認が済んだあと、スタッフの方に、あだきち君の非課税証明書を取ってくるように言われましたので、おとーさんが取りに行き、私は、あだきち君の通帳の番号などを記入する書類を書きました。
すべてを提出して、障害年金申請の手続きは終了。
国民年金については、一ヶ月後ぐらいに、保険料納付の案内が届くけれども、振り込まずに納付書を保管しておくように言われました。
障害年金がもらえるかどうか分かるのは、だいたい三ヶ月後とのことで、認められた場合も却下された場合も、連絡がくるそうです。
認められたら、国民年金の納付書は処分し、認められなかった場合は、支払いをすることになります。
■障害年金をもらいながら国民年金の保険料を払う場合
なお、障害年金が認められた場合も、国民年金の保険料を「納付することができる」のだそうです。
そんなの、誰が好き好んで振り込むのだろうかと不思議に思いましたが、「障害から回復する可能性」がある場合には、必要なことでした。
障害には、あだきち君のように、将来的に改善する見込みの薄い(予後が悪い)場合と、状態が改善していく場合とがあります。
障害が改善して、障害年金をもらえる条件に当てはまらなくなると、障害年金が打ち切られる場合があります。
そういう方が、老後の年金を十分にもらえなくなってしまうことを避けるために、障害年金を受けている間も、国民年金の保険料を支払えるようになっているのだそうです。
また、障害年金は、永久的にもらえる場合と、期間限定で認められ、一年ごとに診断書をとって更新しなくてはならない場合とがあるのだそうです。
あだきち君の場合は、いまから突然「普通」に暮らせるようになる可能性は、とてもとても低いと言わざるを得ないので、認められるなら、永久的な障害年金であってほしいと思います。毎年のように医師の診断書(長時間にわたる問診・診察・知能検査、そして料金一万七千円)を用意して、申請書類を書いて提出するのは、かなりの負担です。
でも、もしもかなうことなら…
あだきち君の脳に奇跡が起きて、会話が出来たり、一人で買い物が出来たり、お仕事が出来るようになるのなら、国民年金の保険料くらい、支払いたいのです。
「重い知的障害と自閉傾向を伴う広汎性発達障害」が、いつの日か、治療可能な病気になることを、心の底では、ずっと願っています。あだきち君には間に合わなくても、もっと若い世代や、これから生まれてくる子供たちの未来が、希望に満ちた明るいものであるようにと。