上の絵は、あねぞうさん作「ゆるかわあだきち君」。
ヘッドホンしてる絵ですが、リアルあだきち君は、耳がとても過敏なので、装着は難しいです。
音が大好きな人なので、一度慣れてくれれば、たぶん気に入ると思うのですが、いまだに成功していません。
さて、そのあだきち君ですが、ここのところ、困ったクセがつづいています。
トイレで、かならずズボンをぬらしてしまうのです。
多いときには、3~4回も着替えて帰宅します。
どうやらまだちゃんと終わっていないのに、せっかちに、前をしまってしまうらしいのです。
介護施設と、福祉事務所の職員さんたちが、トイレのたびに丁寧に声がけをして、汚さないように見てくれているのですが、一人で入ると、どうもやってしまいます。
寒くなってきたからなのか、気持ちが落ち着かないせいなのか……。
二週間ほど、自宅でも丁寧に声をかけて、だいぶおさまってきたのですが、今度は別のクセがはじまりました。
洗面所で、ちょっぴりだけ、「小」をしてしまうのです。
これは、以前にもしばらく続いていたクセですが、何度も教えて、やらなくなっていました。それがなぜか、また復活。
家族が誰も見ていないときを狙ってやっていますので、自分で悪いと分かっているのだと思います。
今朝は、あねぞうさんが、たまたま現場を押さえて、やらないように教えてくれていました。
たぶん、今回は前回よりも、早くおさまることでしょう。
あだきち君の、困った習慣に固執するエネルギーは、子どもの頃よりは、だいぶマイルドになっています。
成長のあかしだと思います。
(__).。oO
こんな動画を見ました。
あだきち君と同じような、症状の重い自閉の男の子の生育歴です。
いろいなことが、あだきち君とすっかり重なっていて、見ていると涙が出てきます。
"自閉症" - 一人の青年の記録 - "シリアスベービー"
どんなみずたまりにも、見つけると突っ込んでいくあだきち君。
聴覚過敏で、いつも両耳をしっかり塞いで心を守っていた、あだきち君。
小・中・高の修学旅行は皆勤。
友だちと、幸せな時を過ごした、あだきち君。
動画の最後のほうで使われているような、自閉症児のための会話補助アプリは、残念ながら、あだきち君は、使おうとしてくれません。
自筆で文章を書くことのほうが好きで、電子機器で言葉のやりとりをしたいという意欲がないのです。
でも、手書きの文章は、ほとんどが、何かを書き写したものか、以前に書いたことのある文で、オリジナルの言葉は、なかなか出てきません。
それと、簡単な要求の表現は、口頭で出来るようにもなっています。
でも、ほとんどが決まった食べ物の要求と、「買い物へ行く」などの定型の要求ばかり。
いつか、もう少し、気持ちを言葉で表現できるようになってくれればと願いつつ、日々の言葉の練習を続けています。