2016年12月14日水曜日

困った習慣のローテーション







上の絵は、あねぞうさん作「ゆるかわあだきち君」。


ヘッドホンしてる絵ですが、リアルあだきち君は、耳がとても過敏なので、装着は難しいです。


音が大好きな人なので、一度慣れてくれれば、たぶん気に入ると思うのですが、いまだに成功していません。


さて、そのあだきち君ですが、ここのところ、困ったクセがつづいています。


トイレで、かならずズボンをぬらしてしまうのです。

多いときには、3~4回も着替えて帰宅します。

どうやらまだちゃんと終わっていないのに、せっかちに、前をしまってしまうらしいのです。


介護施設と、福祉事務所の職員さんたちが、トイレのたびに丁寧に声がけをして、汚さないように見てくれているのですが、一人で入ると、どうもやってしまいます。


寒くなってきたからなのか、気持ちが落ち着かないせいなのか……。


二週間ほど、自宅でも丁寧に声をかけて、だいぶおさまってきたのですが、今度は別のクセがはじまりました。


洗面所で、ちょっぴりだけ、「小」をしてしまうのです。

これは、以前にもしばらく続いていたクセですが、何度も教えて、やらなくなっていました。それがなぜか、また復活。


家族が誰も見ていないときを狙ってやっていますので、自分で悪いと分かっているのだと思います。


今朝は、あねぞうさんが、たまたま現場を押さえて、やらないように教えてくれていました。


たぶん、今回は前回よりも、早くおさまることでしょう。


あだきち君の、困った習慣に固執するエネルギーは、子どもの頃よりは、だいぶマイルドになっています。


成長のあかしだと思います。




(__).。oO


こんな動画を見ました。

あだきち君と同じような、症状の重い自閉の男の子の生育歴です。


いろいなことが、あだきち君とすっかり重なっていて、見ていると涙が出てきます。



"自閉症" - 一人の青年の記録 - "シリアスベービー"










どんなみずたまりにも、見つけると突っ込んでいくあだきち君。

聴覚過敏で、いつも両耳をしっかり塞いで心を守っていた、あだきち君。


小・中・高の修学旅行は皆勤。
友だちと、幸せな時を過ごした、あだきち君。


動画の最後のほうで使われているような、自閉症児のための会話補助アプリは、残念ながら、あだきち君は、使おうとしてくれません。


自筆で文章を書くことのほうが好きで、電子機器で言葉のやりとりをしたいという意欲がないのです。


でも、手書きの文章は、ほとんどが、何かを書き写したものか、以前に書いたことのある文で、オリジナルの言葉は、なかなか出てきません。


それと、簡単な要求の表現は、口頭で出来るようにもなっています。


でも、ほとんどが決まった食べ物の要求と、「買い物へ行く」などの定型の要求ばかり。


いつか、もう少し、気持ちを言葉で表現できるようになってくれればと願いつつ、日々の言葉の練習を続けています。