2017年6月5日月曜日

障害者の生み出す商品の流通…就労支援施設や介護施設のお仕事を袋小路にしない試み


あだきち君が九歳のときに作ったポスター


あだきち君は、特別支援学校卒業後、地元の介護施設に通所していますが、クラスメートの多くは、就労支援施設に入り、そこで働いています。

地元には、就労支援施設のA型とB型がありますが、あだきち君が卒業を控えた時点では、定員がぎりぎり一杯のところが多いように聞いていました。その後、少し増設や新設されたようですが、特別支援学校の通学者が多い地域ですので、遠からずすぐに一杯になるのじゃないかと思います。

あだきち君の在学中、いくつかの就労支援施設を見学しましたが、どこも、「仕事を作り出す」ことで苦戦している様子でした。

スイーツを作っている施設の1つは、地域の売店や施設などに売り込みをかけているそうなのですが、障害者が働き手であることを理由に、仕入れに難色を示すところもあったとか。

機械の部品を整理したり、廃品を解体したりという、手作業の仕事の下請けをしている施設も、利用者さんの状況に合わせて、工賃を生み出せる仕事を確保することがとても大変だと話していました。

いろいろな機会で、障害者施設の製品を販売するお店やバザーを見るたびに、お店の人に話を聞いたりしていた時期もありましたが、障害者の身内や関係者が、自分たちのコミュニティ内で購入してさばくようなことも多いという話で、何か残念な思いでした。


働く力をもった障害者がいても、その人に合った仕事がなければ、収入にはならない……

そこで大切になるのは、仕事と働き手の出会いをコーディネートする存在なのだろうなと、漠然と思っていましたが、世の中が少しづつそちらのほうに力を入れてきていると感じられるニュースが、新聞に出ていました。


今朝の朝日新聞の記事を、一部引用します。


障害ある人の商品、ここから安定した流通へ 拠点や常設店 

障害のある人がかかわった商品を集め、在庫や品質を管理しながら販売する試みが始まっています。安定的に品物を流通させる仕組みをつくることで、多くの人に商品を手にとってもらい、障害者の収入を増やすことが目標です。
(中略) 
出品しているのは、障害者総合支援法が定める「就労継続支援B型」の施設。一般企業で働くのが難しい人の就労と訓練の場で、雇用契約を結び最低賃金を得られるA型に対し、雇用契約を結ばずに通って工賃を受け取る。
厚生労働省の統計では、B型施設に通う人の1ヶ月の全国平均工賃は1万5033円(2015年度)。
朝日新聞 2017年6月5日(月)朝刊より


記事に掲載されていた事業所や施設などのホームページを探してみました。


「Good Job!センター香芝」
奈良県香芝市

http://goodjobcenter.com/
http://goodjob-online.com/eccube/html/


商品が、素敵すぎます。(∩´∀`)∩
オンラインショップがあるのが、いいですね。


「すたじおぽっち」
兵庫県明石市
http://www.meioukai.com/web/poti/index.html
「すたじおぽっち」のブログ
http://meioukaipochi.blog.fc2.com/

こちらの創作も、とても心引かれます。


「KURUMIRU」
東京都福祉保健局・自主製品魅力販売プロジェクト

http://kurumiru.metro.tokyo.jp/

見ているだけでワクワクしてくる商品ばかりです。

いいなあ。



あだきち君も、いつか、こんなお仕事に関われたなら、どんなに素敵かと思います。