あだきち君は、私のパジャマが好きである。あるいは、パジャマを着ている私が好きである。
あだきち君を産むときに新調した、あずき色の授乳用パジャマがとくに好きで、昼間でも私にそれを来てくれとせがむ。羽織るだけでなく、ちゃんとボタンもかけなければいけないらしい。
私が着てやらないと、パジャマを両手で抱えてほっぺたに押しつけたりしている。
そんなに好きならアンタも着てみなさいよと言って、あだきち君にパジャマをかぶせようとしたら、恥かしがって逃げていった。照れるほどのことなのか。
(あだきち君…5歳)
(過去日記を採録…2016年8月18日)