2016年3月19日土曜日

介護職と、家族

「#保育園落ちたの私だ」という、twitterのハッシュタグから派生して、「#介護職辞めたの私だ」というツイートが、介護職の方々からあがってきて、話題になっているようです。

私も、まとめを読んでみました。

【#介護士辞めたの私だ 】タグで語られてる悲痛の叫びが生々しすぎ・・・
http://togetter.com/li/950539

語られているのは、おもに老人介護の現場の問題ですが、なかには障害者介護をされている方の話も出てきます。

読んでいて……とても、つらいです。

私は重度障害者の親ですから、介護する家族であると同時に、専門家に介護を依頼する側でもあります。

ですので、ここで語られている「闇」や「苦悩」は、すべて他人事ではない反面、そこに携わる方々に、支援を依頼し、時にはこの過重な負担を背負わせる立場でもあることになります。


自分は、息子を見ていてくれる方々、支援してくれている方々と、どこまで、実情と感情を共有できてきただろうか。そのことを、あらためて深く考えはじめています。


息子が12歳のときから、6年間、福祉事業を行うNPO法人にお願いして、移動支援や学童などの日常支援を受けてきました。折々の出来事、トラブルなどは、連絡帳や口頭で、ご報告を受けておりましたけれど、おそらくすべてではないはずです。


息子は、基本的に、とても穏やかな性格なので、他害行動はほとんどありません。
それでも、利用開始してまもなくのころ、一度、支援のスタッフと、とっくみあいのケンカのような状態になったことがあるのだと、最近になって、話していただくことがありました。

外出支援のときに、不安からパニックになってしまって、スタッフの方に手が出てしまったらしいのです。それをスタッフの方は、がっちり受け止めて、結果的に、息子の絶大な信頼を勝ち取ってくださいました。


私は、そのことを、その出来事があった直後に聞けていたらと、心の底から思いました。
心をくだいて息子をみてくださっている法人の方々、支援のスタッフの方々に、すぐにその場で、感謝の気持ちを伝えたかったです。


これからも、ここの法人の方々にはお世話になる予定です。
福祉事業を行う方々に、一方的に依頼し、背負ってもらうのではなく、喜びも、痛みも、すべて共有して、かけがえのない息子の人生を支えていける関係になれたらと、ほんとうに思います。